2025年の全日本大学女子駅伝で3区の区間新記録を樹立し、注目を集めた東北福祉大学の佐々木菜月選手。全国の強豪選手と競り合う姿を見て、佐々木菜月選手がどんな高校で陸上を続けてきたのか気になった人も多いのではないでしょうか。
佐々木菜月選手の高校は、岩手県にある県立軽米高校です。高校時代は女子の長距離選手が一人という環境でしたが、東北大会まで進み、大学進学後は全国の駅伝で活躍する選手へと成長しました。強豪校とは異なる環境で、どのように実力を伸ばしてきたのかも気になりますよね。
そこで当記事では、佐々木菜月選手の高校や軽米町での学生生活、陸上競技で残した記録を整理します。東北福祉大学へ進んだきっかけから、2025年の全日本大学女子駅伝で区間新記録を樹立するまでの歩みも紹介します。
- 佐々木菜月の出身高校と中学校
- 軽米高校時代の陸上成績や練習環境
- 東北福祉大学へ進学した理由と成長
- 全日本大学女子駅伝の区間新記録と富士山女子駅伝での活躍
佐々木菜月の高校は岩手県立軽米高校
佐々木菜月選手の出身高校は、岩手県九戸郡軽米町にある岩手県立軽米高校です。地元の軽米中学校を卒業し、2020年に軽米高校へ進学しました。
高校では陸上競技に打ち込み、2023年から東北福祉大学で競技を続けています。出身校は軽米町の広報誌でも紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 佐々木菜月(ささき なづき) |
| 生年月日 | 2005年3月8日 |
| 出身地 | 岩手県九戸郡軽米町 |
| 出身中学校 | 軽米町立軽米中学校 |
| 出身高校 | 岩手県立軽米高等学校 |
| 大学 | 東北福祉大学 |
| 学部・学科 | 総合福祉学部・産業福祉マネジメント学科 |
| 学年 | 大学4年生(2026年度) |
| 主な実績 | 2025年全日本大学女子駅伝3区・区間新記録 |
(出典:広報かるまい)
軽米中学校から地元の軽米高校へ進学
佐々木菜月選手は、岩手県九戸郡軽米町で育ち、地元の軽米町立軽米中学校を卒業しています。中学時代は卓球部に所属しながら、学校の特設駅伝部でも活動していました。陸上だけに絞っていたわけではなく、複数の競技に親しんでいたのですね。
陸上競技への関心が高まったきっかけは、小学4年生のころの校内マラソン大会でした。上級生も参加する大会で優勝した経験があり、走る楽しさを知ったといいます。進学先に選んだのは、地元の岩手県立軽米高校です。
高校から本格的に陸上に専念し、県内の大会や東北大会を目指して練習を重ねました。軽米高校は全国大会常連の駅伝強豪校という環境ではありませんでしたが、地元で地道に競技を続ける道を選んだことが、佐々木菜月選手の歩みを理解するポイントです。慣れ親しんだ地域で成長を重ねた姿が印象的ですね。
女子長距離選手が一人だった高校3年間
軽米高校時代の佐々木菜月選手は、女子の長距離選手が部内に一人だけという環境で練習していました。
陸上競技部は投てき種目に力を入れており、同じ距離を走って競い合う女子選手がいなかったそうです。
厳しい環境の中でも、佐々木菜月選手は3年間走ることをやめず、2022年の東北高校総体に1500m、3000m、2000m障害の3種目で出場しました。全国高校総体への出場には届きませんでしたが、複数種目に挑んだ積極性は、後に進学する東北福祉大学の冠木雅守監督の目にも留まったといいます。
競い合う仲間がいない時間は、簡単ではなかったはずです。一方で、自分で練習を続ける経験は、レース展開に左右されず走る姿勢を育てたのかもしれません。

大学で仲間とたすきをつなぐようになった佐々木菜月選手の活躍を知ると、軽米高校での3年間の重みが伝わってきますね。
佐々木菜月の高校時代の陸上成績
佐々木菜月選手は軽米高校で1500mや3000mを中心に経験を積み、高校3年時には東北大会へ進出しました。全国高校総体への出場は果たせなかったものの、女子長距離選手が一人の環境で記録を伸ばした点が特徴です。まずは高校時代の主なタイムと大会での挑戦を振り返ります。
1500mと3000mで記録を更新
佐々木菜月選手は軽米高校の陸上競技部で、主に1500mと3000mに取り組んでいました。2022年の東北高校総体では、1500mで4分45秒30、3000mで10分00秒95を記録しています。女子長距離の練習仲間がいない中で残した、高校時代の代表的なタイムです。
2021年の岩手県高校総体では3000mを10分26秒93で走っており、翌年にはタイムを縮めました。高校の部活動で大人数の長距離チームと競い合えなくても、大会を通じて自分の走力を確かめながら前進していたことがわかります。
| 年度 | 大会・種目 | 記録 |
|---|---|---|
| 2021年 | 岩手県高校総体・3000m | 10分26秒93 |
| 2022年 | 東北高校総体・1500m | 4分45秒30 |
| 2022年 | 東北高校総体・3000m | 10分00秒95 |
大学進学後は5000mにも力を入れ、2025年11月には15分44秒61を記録しました。高校時代と種目が異なるためタイムを単純には比べられませんが、長い距離に対応できるようになったことは確かです。佐々木菜月選手の成長を知るうえで、高校時代の1500mと3000mは大切な出発点ですね。
高校3年で東北大会の3種目に出場
佐々木菜月選手は軽米高校3年時、東北高校総体の1500m、3000m、2000m障害に出場しました。全国高校総体への切符には届かなかったものの、複数の種目に挑戦したことが、競技人生の転機になっています。得意種目に絞らず、出場できる競技に積極的に取り組んだ点が印象的です。
長距離走では速さだけでなく、距離やコースに応じた走り方が求められます。2000m障害では障害物を越える動きも必要になるため、1500mや3000mとは異なる経験を積めたはずです。高校時代の佐々木菜月選手は、一つの種目の結果だけで評価できない選手だったのでしょう。
東北大会での姿勢は、東北福祉大学の冠木雅守監督の目にも留まりました。全国大会に出場した実績がなくても、挑戦をためらわない姿を見てくれる指導者がいたのですね。軽米高校での3種目への挑戦が、大学でも陸上を続けるきっかけになりました。
佐々木菜月が東北福祉大学へ進学した理由
佐々木菜月選手が高校卒業後も陸上を続けることになったきっかけは、東北福祉大学の冠木雅守監督から声をかけられたことでした。高校で競技を終える考えもあった佐々木菜月選手ですが、大学では練習環境や生活習慣を見直し、駅伝チームを支える存在に成長しています。
冠木雅守監督の声かけで陸上を続ける決意
佐々木菜月選手は、もともと高校卒業を区切りに陸上競技を引退することも考えていました。ファッション分野への関心があり、専門学校への進学を検討していたといいます。しかし、高校3年時の東北大会での姿勢が東北福祉大学の冠木雅守監督に評価され、進路が変わりました。
冠木監督が注目したのは、全国大会の入賞歴ではなく、1500m、3000m、2000m障害の3種目へ積極的に挑戦する姿でした。軽米高校での挑戦が、大学で競技を続けるきっかけになったという点は、佐々木菜月選手の経歴で欠かせないエピソードです。
2023年に東北福祉大学へ進学してからは、駅伝の強い仲間たちと同じ環境で練習する毎日が始まりました。高校時代の記録だけでは将来の成長を判断できないことを感じさせます。指導者との出会いによって、選手としての可能性が大きく広がったのですね。
仲間との練習で成長した大学生活
東北福祉大学に進学した佐々木菜月選手は、練習量や食事管理など、競技に向き合う生活を見直していきました。軽米高校時代は女子長距離選手が一人でしたが、大学ではチームメイトと集団で走り、互いに刺激を受けられるようになりました。練習に対する意識も変わったといいます。
2023年には5000mで16分36秒46を記録。2024年の全日本インカレでは5000mで16分17秒56をマークし、9位に入りました。さらに2025年11月には15分44秒61まで自己記録を伸ばしています。3年間にわたるタイムの向上は、大学で積み重ねた練習の成果を示しています。
| 年度 | 5000mの主な記録 |
|---|---|
| 2023年(大学1年) | 16分36秒46 |
| 2024年(大学2年) | 16分17秒56 |
| 2025年(大学3年) | 15分44秒61 |
佐々木菜月選手は、仲間とたすきをつなぐ喜びも語っています。高校時代は個人で走る時間が多かっただけに、チーム全員で目標に向かえることが新しい力になったのでしょう。



大学の環境が競技力だけでなく、駅伝への思いも育てたことが伝わります。
佐々木菜月が全日本大学女子駅伝で区間新記録を樹立
東北福祉大学の佐々木菜月選手は、2025年10月26日の第43回全日本大学女子駅伝で3区の区間新記録を樹立しました。記録は18分14秒で、従来の記録を31秒更新しています。高校時代から積み重ねてきた経験に加え、当日の冷静な判断も好走につながりました。
2025年の3区で18分14秒を記録
2025年10月26日の全日本大学女子駅伝で、佐々木菜月選手は3区5.8kmを18分14秒で走り、区間賞と区間新記録を獲得しました。従来の区間記録18分45秒を31秒も上回る快走です。東北福祉大学は2区終了時点の5位から、佐々木菜月選手の走りによって2位へ浮上しました。
佐々木菜月選手は大学1年時の2023年大会でも3区を担当し、19分08秒で区間7位に入っています。2024年大会では1区を21分31秒で走り、区間4位を記録しました。2025年には再び3区を任され、2年前の同じ区間のタイムを54秒短縮しています。
| 年度 | 担当区間 | 区間記録 | 区間順位 | チーム総合順位 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年 | 3区(5.8km) | 19分08秒 | 7位 | 8位 |
| 2024年 | 1区(6.6km) | 21分31秒 | 4位 | 5位 |
| 2025年 | 3区(5.8km) | 18分14秒 | 1位・区間新 | 4位 |
区間新記録を出した大会で、東北福祉大学は総合4位となり、3年連続のシード権を獲得しました。軽米高校時代に全国高校総体を経験していなかった佐々木菜月選手が、大学駅伝で区間記録を塗り替えたのは大きな飛躍ですね。
悪天候への準備と積極的なレース運び
佐々木菜月選手が2025年の全日本大学女子駅伝で区間新記録を出せた背景には、レース前の準備と本番での積極的な判断がありました。大会当日は雨や風が強く、湿度も高い状態でしたが、脱水への対策として数日前から水分補給を意識していたと大学のインタビューで紹介されています。
レース中には名城大学の選手に一度抜かれる場面もありました。しかし佐々木菜月選手は焦らず、相手のペースが落ちたところで積極的に前へ出ています。相手が強豪校でも怖がらずに走るという意識が、速いペースを維持する助けになったと振り返っています。
監督からは区間新記録に近いタイムを期待されていたものの、結果は想定を超える18分14秒でした。高校時代に一人で練習を続けた経験だけでなく、大学で身につけた準備力や仲間の経験から学ぶ姿勢が、大舞台で発揮されたと考えられます。
(出典:東北福祉大学)
佐々木菜月の富士山女子駅伝での活躍
佐々木菜月選手は全日本大学女子駅伝に続き、2025年12月30日の富士山女子駅伝でも活躍しました。最長区間の5区で区間2位となり、東北福祉大学の総合2位に大きく貢献しています。前年に思うような走りができなかった経験を経て、どのような結果を残したのでしょうか。
2024年の悔しさから2025年の快走へ
佐々木菜月選手にとって、2025年の富士山女子駅伝は前年の悔しさを晴らす大会にもなりました。2024年は全日本大学女子駅伝の後にけがをしてしまい、富士山女子駅伝では5区を35分57秒、区間11位で走りました。本人も納得できる内容ではなかったと振り返っています。
翌2025年は全日本大学女子駅伝で区間新記録を出し、自信を持って年末の大会を迎えました。再び最長の5区10.5kmを担当すると、34分26秒で区間2位を記録。前年より1分31秒速いタイムで走り、区間順位も大きく上げています。
| 年度 | 担当区間 | 区間記録 | 区間順位 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 5区(10.5km) | 35分57秒 | 11位 |
| 2025年 | 5区(10.5km) | 34分26秒 | 2位 |
5区は各大学のエース級選手が集まる重要な区間です。佐々木菜月選手は長い距離でもペースを保ち、チームの上位争いを支えました。けがから立て直し、同じ5区で結果を残したことは、記録の数字以上に本人にとって意味のある経験だったのではないでしょうか。
東北福祉大学の総合2位に貢献
2025年12月30日の富士山女子駅伝で、東北福祉大学は2時間22分47秒の総合2位に入りました。優勝した城西大学との差はわずか11秒。東北勢として初めて富士山女子駅伝の表彰台に立つ快挙でした。佐々木菜月選手は5区で区間2位の力走を見せ、順位争いの中心を担っています。
東北福祉大学は2区終了時点で2位へ浮上し、その後も上位を維持しました。佐々木菜月選手は5区を2位で通過し、続く選手へたすきをつないでいます。チーム全員で上位争いを続けたことが、初の表彰台につながりました。
| 順位 | 大学名 | 総合タイム |
|---|---|---|
| 1位 | 城西大学 | 2時間22分36秒 |
| 2位 | 東北福祉大学 | 2時間22分47秒 |
| 3位 | 大東文化大学 | 2時間23分10秒 |
| 4位 | 名城大学 | 2時間24分34秒 |
| 5位 | 立命館大学 | 2時間25分39秒 |
2025年は全日本大学女子駅伝で総合4位、富士山女子駅伝で総合2位という成績でした。軽米高校で一人で走り続けていた佐々木菜月選手が、大学では全国の強豪校と優勝を争うチームの主力になったわけですね。2026年度は大学4年生となり、最後の大学駅伝シーズンにも注目が集まります。
佐々木菜月の高校と陸上経歴まとめ
当記事では、佐々木菜月選手の出身高校と陸上競技の経歴について紹介しました。佐々木菜月選手の高校は、岩手県九戸郡軽米町にある県立軽米高校です。中学まで地元で過ごし、高校では女子の長距離選手が一人という環境で競技を続けてきました。
高校3年時には東北高校総体の1500m、3000m、2000m障害に出場。東北福祉大学の冠木雅守監督との出会いをきっかけに大学でも陸上を続け、仲間との練習や生活面の見直しを通じて実力を伸ばしました。
2025年の全日本大学女子駅伝では3区で18分14秒の区間新記録を樹立し、富士山女子駅伝でも5区の区間2位で大学の総合2位に貢献しています。軽米高校で積み重ねた経験が全国の舞台で実を結んだ歩みは、印象的ですね。これからの佐々木菜月選手の活躍にも注目したいです。










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